初めて会ったのは、ちょうど桜満開の季節だったと昨日のことように覚えてる。

その頃は長期にわたる十番隊隊長の空席を、近々埋めると地獄蝶が伝えに来た時期だった。

何の興味も惹かれることなく、いつものように聞き流して机上の書類を眺める。

いつもと同じように隊務をこなし時間が流れ行くさまは、なんとも退屈で仕方が無い。

そんなときは真面目な副官に黙って姿を消すのだ。


「隊長?」


副官の声がしたのも席を外した一瞬。

隊長と呼ばれた男は部屋にいなかった。





「・・に・・逃げられた」



















【桜の下で】

















「なんか面白いもんないかな〜♪」

鼻歌まじりに瀞霊廷内を探索する男は背に三の文字を背負う三番隊隊長・市丸ギン。

「おはようございます!市丸隊長っ!」
「はい、おはようさん」

市丸を見るなり頭を下げて挨拶する隊員に愛想よく挨拶すると、ふらりと軽い足取りで通り過ぎて行った。

「・・・あれって、サボりだよな」
「ああ。吉良副隊長また胃薬飲まれてるんだろうな」

などと、隊員が小声で話す内容は、すでに姿も気配もない市丸の耳には届かなかった。





しばらく歩くと、市丸は何かに気づいた様子で足を止めた。
淡く色づいた花弁が心地よい風に乗って瀞霊廷を駆け巡る。

「そろそろ桜も見ごろやね。酒でも持ってこればよかったな〜」

などと、言いながら近くの桜樹に近寄った。

「あれ、先客おるんか」

樹の根元には子どもが気持ちよさそうに寝そべっていた。
学院生かと思いきや、ちゃんと隊服を身に纏うところを見ると、どこかの隊員だろうと想像がつく。
本来であれば、今は仕事中であるため咎める必要があるわけだが、それはサボってる市丸も同罪であり、また市丸自身も他者に興味はないので放っておいた。
近寄る気配を感じ取ったのか、子どもは両瞼を重そうに上げて大きな翡翠の瞳が上から見下ろす市丸を映した。

「・・・」
「おはようさん」
「・・・」

まだ覚醒したばかりで思考が働いていないのか、市丸の挨拶にも反応を示さない。

「起きとる?寝とるの?」
「・・・起きてる」

ようやく返事した声は子ども特有のやや高い声であったが、寝起きのためか掠れていた。
子どもはムクリと上半身を起こすと、後ろの幹に背を預けて座りなおした。

「・・・」

市丸はしばらく目の前の子どもの様子をじっと見ていた。

「・・・」
「・・・なんだよ」

しかし、子どもは市丸の期待を裏切り、見つめる視線を鬱陶しそうに上目遣いに睨みつける。

「いや、何でもないよ」

にんまりと笑顔で返事する市丸は、隊長を示す羽織姿の自分を見ても反応のない様子に、この子どもが今後どう反応を示すのか見たくなった。
普通、隊員でなくとも隊長の象徴である背に番号を縫いつけた白い羽織を見れば護廷十三隊のトップと分かり一瞬にして顔色を変える。
しかし、この目の前の子どもはそれを微塵にも感じさせない。

(面白い子どもやな)

まったく何も知らないのか、知ってての反応なのか市丸の退屈な心を解消するネタには間違いないと核心し悪戯心が疼いた。
そんなことを思い口端を上げて、市丸も無言でその横に腰を下ろす。


「君、何番隊のコなん?」
「十番隊」
「あそこの副隊長さん厳しいやろ。どうせサボるんやったら見つからんとこにせなアカンで」
「そんなに厳しいのか?」

子どもの質問に市丸は自分の所属する上司にそれほど接触がないのかと思った。
それだけ下っ端ということだろうか、または入隊して間もないのか、市丸は推測する。

「厳しいでぇ〜。そこの副隊長さんな、僕の幼馴染みやねんけど怒らすと頭に角生やして口から牙剥き出しにして、毎日綺麗ぇ〜に剃ってる鋭い爪喰い込ませて首絞められるで〜」

などと、鬼の形相をした副官を演じて見せた。

「ふ〜ん」

市丸の演技では想像がつかないのか、どうでもいいのか、子どものリアクションは薄かった。

「そういや、アンタはなんでここにいんの?」
「散歩してたら、桜が散ってたから花見しに来てん。ちょうど見ごろやろ?」
「ふ〜ん。俺と同じだな」

子どもは上を見上げ淡い桜の花を視界に映す。
市丸も同じように見上げた。

「君、名前なんて言うん」
「人に名前聞く時は、まず自分から名乗るもんだろ?」

子どもは偉そうな口調で市丸に言った。
その様子にさらに面白く思った市丸は素直に応えた。

「そら、すんません。僕の名前は市丸ギン言うねん。君のお名前は?」
「日番谷冬獅郎」
「冬獅郎君か〜」
「日番谷でいい」

下の名前で呼ばれるのが気に入らなかったのか、日番谷は市丸の呼び方を訂正する。

「日番谷君は桜にまつわる話知っとる?」
「・・・知ってる」
「どんなん?」







「紅く色づいた桜の下には男と子どもの骸が埋まってる」




話を促せば、市丸の予想を裏切る言葉が日番谷の口から出た。
樹の下に死体が埋まっている話はよく聞くが、『男と子ども』と限定しているのは市丸も知らなかった。

「なんで男と子どもの骸が埋まっとるん?」
「樹に宿った魂が女だから。否、正確には女の性質に見せた魂か」

日番谷の言葉だけでは納得できるか否か曖昧なもので市丸は首をかしげる。


「よく言うだろ、現世でも何百・何千年と経つものには魂が宿るって。思い入れのあるものなんかは特にそうだな」


「紅い花を咲かせる桜樹は、男を何十年と待っていた女たちが、裏切られた思いから生んだ醜い怨念を血で刻み込み命を落とした場所といわれている。腹に子どもが宿っていた女もいれば男との子どもを切に欲した女も多くいたそうだ」


両手を掲げ、舞い散る花弁を掴み取る。
下から見上げる桜は2人をすっぽりと覆い、まさに幻想世界に誘うような雰囲気を醸し出していた。

「それを長年見てきた樹はやがて魂を宿し、こうして花見頃の時期にふらりと足を運ぶ男の足を根っこに絡みつけ、一瞬で地中深くに引きずり込んでゆく。永遠に離すことなく栄養を根こそぎ吸収して自分の糧にする」


「そして、すべてを吸い尽くし骸に成り果て朽ちようが離さず大事に持ってるんだ。大事に大事に根を骸に張り巡らせて離さない。そんな男が何百と地中に埋まってる」


そう言って、土を撫でる。

(そういえば、ここの土はこれほど紅かっただろうか)

(ここの桜は他より少し紅い気がするのは気のせいか・・・)


日番谷の言葉にそんな疑問さえ湧いてきた。


「同様に、子どもが桜の根元に来れば優しく子守唄を囁き永遠の眠りへと誘うんだ。こうやって少し紅い花弁を心地よい風に乗せて舞い散る姿に魅入らせて幻想世界へ誘う。・・・子どもはどうなるか知ってるか?」
「いや・・」

もはや日番谷の話に市丸は言葉を出せないでいた。

「誘われた子どもは皆、散った花弁に埋まって気がつけば暖かな地中にいるんだよ。子どもは何も気づかず、ただ夢見心地に永遠の世界に連れて行かれる。そして、子どもも血肉を吸い尽くされて大事にされてるんだよ。男と子どもの行く末は同じだけれど、樹はずっとそれを繰り返す。魂を宿しただけで自我がないから満足を知らない。だから永遠に同じことを繰り返すんだ」

日番谷は市丸に向かい合わせになるように向き直る。
そして、やや悪戯っぽい笑みを浮かべ市丸の後ろにある幹に片手をついた。

「女たちの思いを見てきた樹が、いつしか女の思いを魂に宿し男を憎んで殺し、子どもを愛して殺す。自分のものにする為に。殺してしまえば、地中深くに閉じ込めてしまえば誰も気づかないし奪いにこれない」

「まるで人間の本質をそのまま生き写したようやね」

市丸は、にんまりとした表情を浮かべて言った。

「そう思えば憎悪と愛情ってさ、紙一重って感じがするんだ」
「そうやね」
「市丸はきっと一瞬で殺されるんだろうな」
「日番谷君は子どもやから、桜の子守唄で永遠の眠りに誘われんねやろね」
「俺は子どもじゃねぇよ」

市丸の言葉に、先ほどまでの悪戯な表情が拗ねたように頬を膨らませる。

「樹を女と例えたのはもうひとつある。なんだと思う?」
「・・・赤?」
「そう」

『正解』と言う日番谷は市丸の反応を楽しむように話を続けた。

「紅い色を咲かせることで他の淡い桜より映えて見せようとしている。・・・桜に限らず、女が紅を差して美しく見せるように自然界には自分の生き様を象徴するように紅く燃え上がる色を死に間際に見せるものがあるそうだ。それほど紅は見る者を惑わせる」

「ほんなら、こうして・・・」

不意に市丸が自分の親指の先を噛み、少し血を流す。
そして、その血を目の前にいる日番谷の薄い唇に塗りつけた。
微かに日番谷の瞳が見開き、動揺する。

「君に紅差すと僕が惑わされとるんやね。知ってる?血の色は興奮させるんやって」

口端を上げて楽しそうに言う市丸は血のついた手で日番谷の白く柔らかな頬を覆い、片方の腕をその細い腰に回して引き寄せた。

「・・・血を見て興奮してるのか?」
「そうやね、白い君が僕の血で紅く彩られんのは興奮するかな?」

市丸は血のついた唇を舌でゆっくりと舐め上げた。
頬についたものも同様に舐め上げ、日番谷に生きものがそこに這いずっているような刺激を与える。

「君の肌は白くて柔らかいし、腕も折れそうなほど細い。首も腰も」




楽しそうに市丸は日番谷の頬に当てていた手を下へと下ろし、首に回す。

















「・・・僕の手の中で散ってみる?」


















「散ったらさぞ紅が映えて綺麗やろね」



「俺は映えねぇし綺麗なんてもんじゃねぇよ」






市丸の言葉を否定した日番谷は恐怖心というものを微塵にも感じさせない翡翠の瞳で微笑んで見せる。
それは自分を嘲笑うようにも見えた。

「なんで?」
「俺の血はきっと市丸のように紅く映えない」

先ほどまで人の紅は映えると言っていた日番谷は自分は映えないと否定する意味が市丸にはわからなかった。

「物には自分を見せる色を発している。だから葉は緑に見えるし、桜もピンクに見える。アンタのその舌についた血も俺には紅く見える」
「僕には君の肌は白く見えるし、目は透き通る翡翠に見えるで?」
「お前には本当にそう見えると思うのか?俺が作ったものに『見せられている』んじゃなく?」

つまり、日番谷は見た目をそう見せているだけで本当は違うというのだ。
そんな日番谷に市丸はいつしか興味を惹かれていた。

「内側にある醜い俺はお前に見えないだろ?」
「それは僕も君も一緒やろ?お互い、初めて会った相手の内側なんてわからんよ」
「初めてでも、何度会おうが見えねぇよ」
「それは君が相手と一線引くからやろ?」

市丸の表情は、だんだんと面白いものを見つけたような楽しさを含んだものとなり口端をさらに上げた。

「ほんなら、君の言うホンマの『君』を表にさらけ出したるわ。そんで、君が映えんて言うなら君が映えるて言うてくれた僕の血で染めたる」
「俺は誰の色にも染まらない自信がある」
「なら、試してみよか?」
「いいぜ?」







桜の下で2人は約束を交わした。

そして数日後、2人は再び日番谷の十番隊隊長の就任式で顔合わせすることとなる。





























































「はぁ〜、あの頃の日番谷はん積極的で可愛いかったな〜」






「・・・」






「寝顔もやけど寝起きの表情とか声かけたときの反応の薄さとか、僕に向かい合って不敵な微笑みで饒舌にしゃべってくれた日番谷はん・・・」




「・・・」






「あの頃の僕の日番谷はんは何処へ・・・」
「さぁな」

今日も十番隊隊長室へサボりに来ている市丸を無視して、日番谷は目の前の書類に目を通し茶を啜る。

「初めて会った時の日番谷はんの顔は今みたいに眉間に皺よってへんし、こないに冷たくないし・・・一体、僕の日番谷はんはどこへ行ってしもたん?」

などと、嘘泣きして日番谷を後ろから抱きしめる。

「お前の妄想世界で俺を作ってんじゃねぇ。ついでに、てめぇのもんになった覚えもねぇよ。どけ、暑苦しい。仕事の邪魔だ」

毒を吐き捨てる様はまるで幼馴染みと一緒。
『きっと僕の可愛い日番谷はんは幼馴染みの毒牙にかかってしまったのね〜』と市丸は内心で滝のような涙を流し嘆いた。
しかし日番谷にどんなに虐げられようが抱きしめる腕は離さない。

「妄想ちゃうのに・・・。そういえば、乱菊は?」
「使いに出してる」
「ふ〜ん」

日番谷の副官を務める市丸幼馴染み・松本乱菊は、ただ今お使いに出て当分は戻ってこない予定である。
市丸は書類に目を通している日番谷のうなじに視線を向けると、少し前屈みになってそこへ口付けた。



ちゅ。



市丸の悪戯に日番谷は一瞬、肩を揺るがせた。
背後にいる市丸には見えないが、今ので日番谷の眉間の皺が深く刻まれているだろと容易に察する。

「・・・昼間っから盛てんじゃねぇぞ」
「だって、日番谷はんの白いうなじが僕を誘ってるようにしか見えんねんも―んv」

そう言って、もう一度同じところに今度は痕を残すように口付けた。
微かな甘い痛みを感じつつ、日番谷はなおも書類から視線を外さない。

「相手してくれな、僕さびしすぎて死んでまうわ」
「てめぇはウサギじゃなく狐だから大丈夫だ」
「・・・ひどい。最近、乱菊の影響受けすぎとんのとちゃうの?」
「さぁな」

市丸は自分のつけた痕を見て満足したのか、一旦離れて背に見える外の景色を眺めた。

「なぁ、日番谷はん。僕と初めて会った時のこと覚えとる?」
「・・・」

「ちょうど、こんな風に桜が見ごろの時期に僕と君が出会った」

市丸は窓から手を伸ばし引っかかった花弁を手に取った。

「君は桜にまつわる話をしてくれたやろ?」
「・・・そういや、そんなこともあったな。地中深くに骸が眠ってる話」
「しかも男と子どもだけっていう」
「ああ」

日番谷は視線を上げず、市丸の話に相槌を打つ。

「あれには、もう一つ裏・・否、表か。その話があってな」
「まだ、あったん?」








「紅く色づいた桜は愛を象徴とする美しい精霊が宿っていているためだと言われている。そして満開の時期に桜の下で告白すると願いが叶うそうだ」







「・・・前に聞いた話と全然ちゃうやん。めっちゃ乙女チックやね」

「だから、表の話だって言ってんだろ。」





「ほんなら、表の話がホンマやったら僕と君の約束も叶うねぇ〜v」
「・・・何か約束したか?」
「えぇっ!?覚えてへんの!?」

日番谷の反応の薄さに本当に覚えていないのか、市丸が大げさに驚く。

「ほら、僕と君が初めて会った桜の下で言うたやん」
「・・・」
「・・・ホンマに覚えてへんの?」

市丸は半ば泣きそうな声で正面に向かい合う日番谷に尋ねる。

「なぁなぁ」
「・・・・あ。」
「思い出した!?」
「ああ、思い出した」
「ホンマ!?」

日番谷の言葉に市丸は嬉しそうに机上に手をついた。

「松本を『怒らすと頭に角生やして口から牙剥き出しにして、毎日綺麗ぇ〜に剃ってる鋭い爪喰い込ませて首絞められるで〜』って演じて見せてくれたよな」
「ちっがーう!!それは桜の前に僕が言うたやん!僕が言いたいんは・・・」

話の途中で市丸は殺気を感じて言葉を失う。













「あ〜ら、市丸隊長。私がいつ貴方の前で頭に角生やして口から牙剥き出しにして、毎日綺麗ぇ〜に剃ってる鋭い爪喰い込ませて首絞めたことがありましたっけ?」




艶のある声が隊長室にいる市丸の背に向かってかけられた。






「ご苦労さん。思ったより早かったな」
「はい、ただいま戻りました。そろそろ市丸隊長が来られてる頃かと思いお茶を出そうと早々に帰って参りました」

日番谷は労いの言葉をかけ、副官の松本はいつも通りニコやかに微笑んで見せた。

「市丸隊長、是・非・さきほどのお話を別・室で詳しぃ〜く伺いたいのですがよろしいですか?」
「ら・・・乱菊、誤解やって」

『是非』『別室』を強調するように言い、松本は美しい笑みを崩さずバックに怒りのオーラを見せつける。
そして、遅れながら市丸は嵌められたと確信する。

「日番谷はん、乱菊が来るん見計らって言うたやろぉ〜!!」
「なんのことだ?」

松本に襟元を引っ掴まれて引きずられる市丸はまさに猫のよう。
その市丸に書類の端から、悪巧みが成功した子どものように笑って見せた。
市丸の連れて行かれた部屋から凄まじい騒音が聞こえたが、外の景色に魅入った日番谷にはBGMにしか聴こえない。








「今年も桜は満開のようだな」







窓から心地よい風に乗って淡い色の花弁が瀞霊廷を舞う。
それは仕事に忙殺される死神の心にほんの一時の癒しを与えてくれた。
手を外へと伸ばし、掴んだものを自分の前まで持ってくると広げてみる。
そこには淡い桜の花弁が一枚乗っていた。












『ほんなら、君の言うホンマの『君』を表にさらけ出したるわ』

『そんで、君が映えんて言うなら君が映えるて言うてくれた僕の血で染めたる』





『俺は誰の色にも染まらない自信がある』





『なら、試してみよか?』





『いいぜ?』




掌に乗った花弁を見て、市丸と初めて会った時の約束を思い出す。






「・・・忘れるわけない」

「俺にとってあの瞬間、不覚にも『やられた』って確信したんだよ」






日番谷にとって、市丸が自分の血で唇に色をつけた時が染められた瞬間だった。
なのに、まだ勝負がついてないように言ってみせ続けて今現在に至っている。
どうやら、市丸の中では勝負がついていないようだ。


「とっくの昔にお前に堕ちたなんて言ったら格好悪すぎだから絶対言わねぇ」


先ほど市丸がつけた痕を手で触り、頬を紅く染めながら自分に言い聞かせた。
手にあった花弁は、いつしか春の風に乗って再び外へと舞い戻る。
見れば天候はとても良く、仕事も一区切り入れようとしていた頃合いなので手に取っている書類を最後に風に飛ばされないよう文鎮を上に置く。
そして日番谷は説教されてショボクレているだろう市丸と帰ってきたばかりで疲れているだろう松本を誘って花見に行こうと席を立った。






















* その頃の三番隊隊長室 *





「・・・はぁ、市丸隊長は何処へ」


暗い影を背負った吉良が市丸の机上に山積みとなった書類を天井高く見上げていたとか。。。





-fin-









sakuya様よりいただきました。

「あの頃の僕の日番谷はんは何処へ・・・」
「さぁな」

っていうやりとりがものすごくツボでした(笑)
だってシロちゃんギンさんのものだって認めちゃってるよ!!
きゃーvv萌えだわvv
sakuyaさんには今のところ(笑)二つ小説を頂いているのですが、
ヘタレてるトコロもあるのに格好良いギンさんvv
意地っ張りなのに、堕ちたと認めているシロちゃんvv
と私のツボつきまくりで!!

最初から最後まで萌えをありがとぅございましたv

05/03/28 副隊長