壊れてく、壊れていく…俺の世界
奪われる、奪われてしまう…俺の居場所
俺の願いを轢き殺して、崩壊の戦慄が響き渡る
狂いだした歯車が堕ちていく
どこまでも深く、どこまでも遠く…
俺などでは止められない
もう戻らないと泣いている
やがて最後の糸も切れるだろう
壊される、壊されていく…俺の世界
潰される、潰されていく…俺の居場所
無慈悲な弾き手は己を称える調べを誇り
俺の傷にも気付かない
狂おしいほどに、泣き叫んでいても…
憎まずにはいられない
なじらずにはいられない
やがて変わり果てた世界が出来上がるだろう
死んでいく、死んでいく…俺の世界
消されてく、消されていく…俺の居場所
頬を伝う赤い涙は足元に溜まり池を作った
それでも弾き手は気付かない
切り刻む声と、打ちのめす音に…
倒れていく白い塔
その下でしか泣けない
やがて俺さえもいなくなるだろう
何も無い世界でただ一人、弾き手は何を思うだろう
白い塔の下で死んだ俺の姿を見て、轢き手は何を知るだろう
“お前”が壊した世界
“お前”が奪った世界
“お前”が潰した居場所
“お前”が消した居場所
“お前”が殺した俺
願わくば…“自責に駆られて狂い死ぬ”…そんな最期を遂げて欲しい